全国的に流行しているノロウイルスによる感染性胃腸炎について、和歌山市は16日、市内9定点医療機関からの1週間(5~11日)の患者報告数が208件になり、1定点当たり23・11件と、基準値(20・00)を超えて警報レベルに達したと発表した。警報発表は4年ぶり。
市保健所によると、市内の流行の傾向として、高齢者施設での集団発生はなく、保育所や幼稚園、小学校など子どもの施設で集団発生が多発しているという。同保健所はこれまでに、保育所1件、幼稚園3件、小学校4件(1校重複)で集団感染を確認している。16日現在、重篤な症状に至った報告はない。
同保健所は今後も感染拡大の恐れがあるとし、感染の発端となる場合が多い家庭内で、特に子どもや高齢者が感染しないよう、帰宅時や食事前に手洗いを徹底するなどの予防対策を呼び掛けている。