和歌山東署は2日、警察官をかたる特殊詐欺で、和歌山市内の70歳代女性が現金350万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、女性宅に同日午後1時30分ごろ、「県警のウツミ」を名乗る男から電話があり、「詐欺グループの名簿にあなたの名前が載っている。銀行口座の確認が必要です」などと言われたので銀行名を答えると、「その銀行にも共犯がいる。お金を引き出した方が安全です」と不安をあおられ、女性は現金を下ろして自宅に戻った。さらに電話で、「犯人らは偽札を混ぜたりしている。警察で調べます」と持ち掛けられ、その後に自宅に来た20~25歳くらいで身長170㌢ほどの男に現金を手渡したという。
警官が現金の払い戻しや振り込みを指示することはなく、同署は同様の手口の特殊詐欺に注意を呼び掛けている。