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Channel: 事件・事故 | わかやま新報
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遺族に謝罪なく 小5殺害懲役25年を求刑

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 紀の川市後田(しれだ)の住宅地で平成27年2月、同市立名手小学校5年生の森田都史君(当時11)が、胸などを刃物で刺され、殺害された事件の裁判員裁判(浅見健次郎裁判長)は21日に結審し、殺人と銃刀法違反の罪に問われている同市の無職、中村桜洲被告(24)への論告求刑が行われ、検察側は懲役25年を求刑した。

 検察側は、事件当時の中村被告について、妄想性障害などの心神耗弱状態を認めながらも、「殺傷能力が高い刃物で一方的に身体を執拗かつ強度に切りつけ、目を覆うばかりの凄惨(せいさん)で残忍で、悪質な犯行」とし、事件後に自宅で刃物を洗うなどの隠蔽(いんぺい)工作を例に、「合理的な判断はできていた」と、刑事責任能力があることを強調した。

 弁護側は、中村被告が14歳から事件発生までの8年間、自宅が盗聴されているなどの妄想と一人で闘い、事件当時もその不安は増大していたとする精神障害を挙げ、「現実のルールの適用はできない」とし、情状酌量を求めた。

 最終陳述では、浅見裁判長から、言い残したことなどを問われた中村被告は、「ないです」とのみ答え、都史君や、極刑(死刑)を望む都史君の遺族への謝罪の言葉が語られることはなかった。

 判決公判は28日午後3時からの予定。


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