軽油と灯油を混ぜて軽油取引税を免れたとして県警組織犯罪対策課などは15日、和歌山市永穂の石油製品販売会社「三友商事㈲」社長、福本英男容疑者(54)を地方税法違反容疑で再逮捕した。
同課によると、福本容疑者は平成26年4月から昨年1月までの間、県などの承認を受けないで、軽油と灯油を混和した物を運送業者に軽油として約1128万㍑販売し、計3億6214万円を脱税した疑い。福本容疑者は、あらかじめ混合の割合などを業者に頼んで仕入れ、そのまま販売していたとみられている。混合燃料を使って故障したトラックなどの報告は寄せられていないという。調べに対し福本容疑者は「脱税したことに間違いない」と容疑をおおむね認めているという。
福本容疑者はことし1月25日、知事の承認を得ずに灯油を混ぜて不正な軽油を販売したとして、地方税法違反(製造承認義務違反)容疑で逮捕されていた。