和歌山県は16日、窃盗事件を起こしたとして男性副主査(34)を15日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
県監察査察課によると、副主査は海草振興局建設部所属だった9月2日、休暇中に訪れた湯浅町のガソリンスタンドで前の客が取り忘れた釣り銭8000円を盗み、10月30日に窃盗容疑で湯浅署に逮捕された。
副主査は平成21年には飲酒運転で停職6カ月、26年には、県内の水道水に有害物質が含まれているなどとする投稿をSNSに行い、自身が契約販売員である会社の浄水器を宣伝し報酬を得たとして、3カ月の停職処分となっていた。
県は26年6月、停職処分歴がある職員が再び停職相当の行為をした場合は免職処分を基本とする規定を新設。今回はこの規定により懲戒免職処分とした。
16日に県庁で記者会見した同部の野村郁二参事は「県民の信頼を損ねるあってはならない行為だ。職場研修を実施し再発防止に努めたい」と陳謝した。