和歌山東署は21日、和歌山県和歌山市内の80代男性がキャッシュカード1枚をだまし取られる特殊詐欺に遭ったと発表した。
同署によると、19日午前9時30分ごろ、男性宅に和歌山西署員を名乗る男から電話があり「捕まえた犯人の持っていた口座リストからあなたの口座が出てきました」と話した。直後に金融庁のイノウエを名乗る男からの電話で「あなたの口座からお金が引き出されており、これ以上出されないためにキャッシュカードを回収する必要があります。スズキタロウという者が取りに行きます。暗証番号を教えてください」と言われ、通話中にスズキが訪れたことから、カードを手渡してしまった。
スズキは年齢30歳前後で身長約170㌢の中肉。黒髪で黒っぽいスーツ姿だったという。
同日、同市内で同様の手口の詐欺が数件発生しており、東署は、このような電話はすべて詐欺であり、カードは渡さず最寄の警察署などへの相談を呼び掛けている。