和歌山県は17日、女性を盗撮した県税事務所の男性主査(37)を同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県監察査察課によると、男性主査はことし4月25日午後6時30分ごろ、和歌山市内の路上で、駐車中の車から荷物を降ろそうとしていた知人女性のスカートの中にスマートフォンを入れ、動画で下着を撮影したとして、同29日に県迷惑防止条例違反の容疑で逮捕されており、5月28日付で和歌山簡易裁判所に起訴され、31日付で同簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。
男性主査は同課の調べに対し、約1年前からこの女性を含む3人の女性に対して盗撮行為をしていたとし、「仕事や私生活上のストレスがあり自制心をなくしてしまった。被害者の方や周りの皆さまに多大な迷惑をかけた。深く反省している」と話しているという。罰金はすでに納付しており、再犯を防ぐためスマホのカメラ機能を使用不可能にした他、性犯罪からの更生を支援する施設に通うという。
この日県庁で記者会見した南出明彦県税事務所長は「県民の皆さまに大変申し訳ない。研修を通じて服務規律の確保を徹底し、県民の皆さまの信頼を得られるよう指導していく」と謝罪した。