1日午後11時ごろ、和歌山県和歌山市有本の住民から「近くの住宅から焦げたようなにおいがする」との通報を受け、市の消防隊員が出動した。周辺で火災などの発生は確認されなかったが、付近では住人が死亡する住宅の全焼火災が1月下旬に2件あったことから、住民らは不安を募らせている。
市消防局によると1月24日夜、有本で約60平方㍍の平屋が全焼し、住人男性(74)が死亡する火災が発生。29日には、有本の木造2階建ての家屋約120平方㍍が全焼し、住人女性(77)が死亡した。
今回の騒ぎは、2件目の火災現場から直線距離にして50㍍ほどの近さといい、有本地区に住む男性(46)は「今回は大したことがなくて良かったが、2週間で3件も有本で火災があると気持ち悪い。これ以上、サイレンが鳴らないように願いたい」と話した。