和歌山県警は10日、傷害罪で略式起訴された県警捜査一課の男性巡査部長(36)を、停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。
監察課によると、巡査部長は、ことし4月18日午後9時30分ごろ、東京都大田区の京浜急行天空橋駅のエスカレーターで20代の女性会社員のスカート内に、盗撮目的でスマートフォンを向け、気が付いた女性ともみ合いになり、転倒させ、両手、両肘などに打撲傷などの傷害を負わせた疑いが持たれている。
男性巡査部長は、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家男性殺人事件の捜査で出張中だった。当時は勤務外で酒を飲んでいたという。
巡査部長は「取り返しのつかないことをした」と、9月10日付で依願退職した。また、2018年9月26日午後11時ごろ、橋本市内で、民家敷地内にのぞき見をする目的で侵入し、住居侵入容疑でことし8月に再逮捕したことも発表した。
大野矢雄首席監察官は「警察官がこのような事案をおこし、被害者の方々をはじめ、県民の皆さまに深くおわび申し上げます。今後、組織一丸となり、信頼回復に努めてまいります」とコメントを発表した。