和歌山北署は11日、パソコンのトラブル解決を名目とする特殊詐欺で、和歌山市に住む10代の男子学生が15万円分の電子マネーをだまし取られる被害が発生したと発表した。
同署によると、男子学生は10日午後2時ごろ、自宅のパソコンでインターネット検索中、意図しないサイトで「ウイルスに感染した」とのメッセージが出たため、表示された電話番号に連絡。マイクロソフトの社員を名乗る片言の日本語を話す男が対応し、ウイルス除去と対策ソフトの費用として5万円が必要などと言われ、指示通りにコンビニで電子マネーを購入し、自宅のパソコンからコード番号を入力した。
さらに男から「番号が違う」「もう5万円が必要」などと言われたため、男子学生は追加で2回、各5万円の電子マネーのコードを入力。男との会話を終え、不審に思って家族に相談し、詐欺被害に気付いた。
県警は、特殊詐欺被害防止専用の「ちょっと確認電話」(フリーダイヤル0120・508・878=これはわなや)を開設しており、「電子マネーを買って番号を送って」「キャッシュカードを渡して」「保険料を還付します」などと言われたら、応じず、すぐに電話するよう呼び掛けている。