特殊詐欺事件に受け子として関わったとして、和歌山東署は13日、住居不定の無職、菅野篤志容疑者(37)を詐欺容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。
同署によると、菅野容疑者は昨年10月13日、何者からと共謀し、和歌山市内に住む70代男性に対し、電話で弁護士や全国銀行協会の職員を名乗り、「アダルトサイト利用料金未納により、口座が凍結される」「ほとぼりが冷めるまでスイスの銀行に現金をかわしておいた方がいい。現金を宅配便で送ってください」などと不安をあおり、現金867万円を送付させ、14日午前10時40分ごろ、福岡県内で受け取った疑い。
男性から被害の届け出があり、同署が捜査を進めていた。男性は、今回の事件以外に、菅野容疑者のグループからサイト利用料金未納名目で6回の詐欺被害に遭っており、総額約2000万円をだまし取られているという。