和歌山北署は21日、和歌山県和歌山市の60代の女性が架空請求詐欺で310万円の被害に遭ったと発表した。
同署によると、女性は15日午前9時ごろ、自宅に届いた「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」とのはがきの文面に気付き、動転して記載の番号に電話。弁護士のイシハラと名乗る男が出て、「取り下げ期日はきょうまで。とりあえず10万円用意してください」と要求され、言われるまま近所のコンビニエンスストアから「収納代行サービス」で現金を支払った。
18日に再度イシハラに連絡すると「訴訟の取り下げ手続きに残り200万円が必要」と言われ、指示された通り現金を雑誌に挟んで宅配便で発送。20日には、訴訟を起こしたという会社からの電話で「取り下げにはあと100万円必要」と言われ、再度コンビニエンスストアの収納代行で現金を振り込んだが、翌21日に再び同じ会社から100万円の要求があったため、不審に思い同署に相談し、詐欺被害が分かった。