海南署は15日、和歌山県海南市に住む70代の男性がオレオレ詐欺の被害に遭い、現金250万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、10日午後7時30分ごろ、男性宅に息子をかたる男から「風邪を引いた。携帯電話の番号が変わった」「株を友だちと一緒に買ってだまされた」と電話があった。14日午前10時ごろ、再び息子をかたる男の電話で「すぐに払わないとだまされたお金が戻ってこない。500万円ほど必要」などと言われ、市内2カ所の金融機関で現金250万円を用意した。
その後、男から現金を大阪まで持ってくるよう頼まれ、男性は大阪市のJR芦原橋駅へ向かい、同日午後7時ごろ、駅近くの路上で息子の代わりに受け取りに来た弁護士のササキと名乗る男に現金を手渡したという。
息子を名乗った男と連絡が取れなくなり、以前の番号に電話をかけ、息子に経緯を説明したことで詐欺と気付き、同署に被害を届け出た。