岩出署と和歌山西署は13日、和歌山県紀の川市の60代女性が現金210万円を、和歌山市の70代女性が現金500万円をだまし取られる特殊詐欺に遭ったと発表した。
岩出署管内では2月28日、自宅に「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」とのはがきが届いた女性が記載の連絡先に電話。応対した東京第一弁護会のクロダアキラを名乗る男に、消費者リストから女性の名前を削除する名目で10万円を要求され、3月1日にコンビニ決済で支払った。さらに裁判を取り下げる費用の名目で、返金するとして200万円を求められ、5日に指示された住所に宅配便で送金。その後も支払いを要求されたため不審に思い、弁護士に相談して被害が判明した。
和歌山西署管内では12日午後2時30分ごろ、女性宅に次男を名乗る男が電話で「ウォーターサーバー販売の商売を始めるのに500万円ほしい」と持ち掛け、JR紀三井寺駅に持ってくるよう要求。女性は駅に向かい、代理の男に現金を手渡したが、翌日心配になって次男に確認し被害が発覚。現金を受け取った男は30歳くらいで身長約170㌢の中肉。長さが普通の黒髪で、上下黒のスーツを着ていたという。