和歌山県紀の川市内の小学校でロッカーに保管していた現金を繰り返し盗んだとして、県教育委員会は24日、同校の男性教諭(26)を懲戒免職とし、公金などの管理が不十分だったとして校長(56)を減給10分の1、1カ月の懲戒処分とした。
同日、県教委学校人事課が県庁で記者会見し、陳謝。発表によると、男性教諭は夏休み中の8月26日、職員室の教頭の机の引き出しから無断で鍵を取り出し、職員室に隣接する印刷室のロッカーの中から、保護者から集めた共済制度の掛け金のうち7万円を抜き取った。翌日、別の教諭が金融機関に掛け金を入金するため確認した際、現金の不足に気付き、校長に報告した。校長が事情を聞いたところ、男性教諭は盗んだことを認め、さらに7月31日にも、同じロッカーに保管していた教職員の親睦会費から2万4000円を盗んだことを話した。
男性教諭はパチンコなどで100万円を超える借金があり、借金返済に充てるために窃盗におよんだとみられる。
県教委の事情聴取に対し、男性教諭は「子どもや保護者、地域の方や同僚を裏切ってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱい」と話しているという。