岩出署は12日、和歌山県紀の川市内で60代男性が融資保証金名目で154万1269円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると、11月16日、男性の自宅に「緊急資金対策融資与信枠設定通知兼申込用紙」「契約上限金額3000万円、年率3・23%」などと書かれた広告がファクスで届いた。男性が600万円の融資を受けようとファクスで返信したところ、ミヤザワを名乗る男から携帯電話に連絡があり、「最終支払い3回分の返済金を保証料として先に支払ってもらう」と言われ、男性は28日に32万5278円を指定の口座に振り込んだ。その後も2度にわたり保全供託金を振り込むよう指示され、30日までに計154万1269円を振り込んでしまった。
振り込みをした金融機関が男性に「詐欺の被害に遭っていませんか」と電話をしたことで詐欺と分かり、被害を届け出た。男性は「利率が安く、年末でお金も必要だった」と話しているという。