和歌山西署は7日、和歌山県和歌山市内の60代男性が架空の手数料などの名目で2年間にわたり約6600万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
同署によると、2016年5月ごろ、男性の携帯電話に株式会社コハセの代表取締役コハセを名乗る男から「詐欺被害に遭っていないか」「被害金を取り返しますよ」などと電話があった。6月に再びコハセから「被害金を取り返したので20%をブローカー手数料として払ってほしい」「取り返した詐欺被害金をバイク便で送るために送料を払ってほしい」などと言われ、6月8日から2018年3月27日までの間、指定された口座に43回にわたり手数料などとして5187万7000円を振り込んだ。
さらに、18年5月ごろには同社取締役のコンドウを名乗る男から電話があり、「コハセを解散し、配当金を分配する」「分配には税金が発生するので税金を納めないと渡せない」などと言われ、5月23日から6月8日までの間に指定された口座に8回にわたり1450万円を振り込んだ。
男性は14年にも特殊詐欺の被害に遭っており、約2億2000万円をだまし取られていたという。息子が口座を見て不審に思い男性に話を聞いたところ詐欺が判明。ことし7月に家族が同署へ相談に訪れ、7日に男性が被害を届け出た。