和歌山県は7日、医務課の岡田章吾課長補佐(57)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。岡田課長補佐は11月8日、道路交通法違反(無免許運転)の疑いでかつらぎ署に逮捕されていた。
岡田課長補佐は1986年に入庁。今月2日までは県立医科大学紀北分院事務室で課長補佐兼総務班長を務めていた。
県監察査察課によると、岡田課長補佐は2007年5月ごろ、和歌山市内の飲食店で酒を飲んだ帰りに自動車を運転し、酒気帯び運転で検挙され運転免許証の取り消し処分を受けていた。岡田課長補佐はその後、公務や私用で自動車を無免許で運転した他、自動車を使用する旨を記載した多数の通勤届や出張伺を作成して提出し、通勤手当や出張旅費を不正に取得していた。
同課によると、岡田課長補佐は自身の行為について「弁明の余地がありません。県民の皆さまや関係者の皆さまに大変ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話しているという。県立医科大学の川口昌彦事務局次長は7日、県庁で記者会見し、「公務員、社会人としてあるまじき行為で県民の皆さまの信頼を損なうもの。今後は綱紀の粛正や法規の順守に取り組んでいく。この度は誠に申し訳ございませんでした」と述べ、深く頭を下げた。