和歌山西署は8日、和歌山県和歌山市の70代の男性が警察官をかたる男に現金105万5000円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表した。
同署によると、同日午前10時15分ごろ、男性宅に西署の警察官をかたる男から電話があり、「逮捕した犯人のメモにあなたの名前があった。犯人は金融機関の行員2人で顧客の個人情報を持ち出している。あなたのキャッシュカードや通帳も偽造されているかもしれない。自宅に現金を置いているか」などと聞かれた。
男性は自宅に100万円くらいを保管していることを伝えると、「犯人はあなたの家に行ってその100万円を偽札とすり替えているかもしれない。100万円を調べる必要がある。別の刑事を向かわせる」と言われた。
その後、同11時ごろに男性宅を西署のオオクラをかたる男が訪問。男性は保管していた現金105万円が入った封筒を手渡してしまったという。不審に思った男性が同署に相談し、被害が判明した。