和歌山西署は10日、和歌山市の70代の女性が現金550万円をだまし取られる詐欺被害が発生したと発表した。
同署によると9日午前9時30分ごろ、女性宅の固定電話に息子の上司を名乗る男から、「息子さんが職場で血を吐いた。これから私も一緒に救急車で病院に行きます」などと電話があった。
その後、息子と偽る者から電話で、「咽頭腫瘍で手術が必要かもしれない。病院に行く途中に会社のお金が入ったかばんをなくした。会社のお金は午後3時までに必要で、あと550万円足りない。上司の息子さんが家に行くので渡してほしい。銀行では警察が来て時間がかかるので、窓口では孫の結婚式のお祝いだと言ってほしい」などと言われた。
女性は指示された通りに銀行や郵便局などから現金を引き出し、午後2時ごろから2回にわたって自宅に訪れた男に現金合計550万円を手渡してしまったという。
女性が息子に確認したところ詐欺被害に遭ったことが判明し、同署に届け出た。