勤務先の高校の女子生徒に性行為をしたとして、和歌山県教育委員会は12日、県立高校の30歳代の男性教諭を懲戒免職処分とした。
県教委の発表によると、男性教諭はことし1月と6月の夜の2回、ホテルで勤務先の女子生徒に性行為をした。男性教諭は以前、女子生徒の教科担当だったことがあり、女子生徒から教科や日常生活などの相談を対面やSNSで受けるうちに、親密な関係になったという。
7月中旬、女子生徒のSNSへの投稿から男性教諭との関係を知った別の生徒が同校の教員に相談し、発覚した。学校や県教委の聞き取りに対し、2人は行為を認めたが、恋愛感情や交際関係は否定し、無理やりに行為に及んだわけでもなく、金銭のやりとりもなかったと説明。
男性教諭は「教育公務員として、一人の人間として絶対に許されない行為。生徒、教職員、家族、たくさんの人に取り返しのつかないことをしてしまった」と話しているという。
女子生徒、保護者ともに学校生活を続けたい意向であり、県教委は本人の特定につながる情報は公表しないとし、男性教諭への刑事告発もしない方針。
12日、県庁で記者会見した県教委教職員課の𠮷田雅彦課長は「県教育への信頼を著しく失墜させる行為で誠に遺憾」と陳謝し、信頼回復に努めると述べた。

陳謝する県教委教職員課の𠮷田課長㊥ら