和歌山東署は20日、和歌山市の70代の女性が計1350万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると、9日午後1時ごろ、女性の携帯電話に「携帯電話の停止に伴いご利用料金の確認が取れておりません。本日中にご連絡ください」などとショートメッセージが届いた。女性が記載の連絡先に電話したところ、カスタマーサポート職員をかたる男から「サイト利用料の未払いが原因で裁判が始まっている。停止するためには電子マネーを購入する必要がある」などと言われたため、同日から12日までの間に複数のコンビニで8回にわたり、計130万円分の電子マネーを購入し、シリアルコードを教えてしまった。
また、13日午後11時ごろ、女性の携帯電話に日本ハッキング協会をかたる男から電話があり、「あなたの指紋が流出したことで、あなたが犯罪者に仕立てあげられている。保険に入れば問題が解決するのでその費用として300万円を送れ」などと言われ、以降19日までに3回にわたって、計1220万円を宅配便で送金してしまった。
女性は翌20日、相手と連絡が取れなくなったことから不審に思い、詐欺被害に気付いて同署に届け出たという。