和歌山東署は１８日、岩出市内の６０代男性が１６万３０００円分の電子マネーをだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表した。
同署によると、９日午後７時ごろ、男性がスマートフォンで通信アプリのＬＩＮＥを使用中、「簡単にお金がかせげる」との広告をタップすると、約２０分後、アサガオの会代表と名乗る人物から「特別支援金として６億円を受け取る権利がある」とメッセージが送られてきた内容を信じ、「受け取りたい」と返信した。
その後、佐々木四郎を名乗る人物からメッセージで連絡があり、６億円の受け取りや口座への振り込みの手数料などの名目で電子マネーの購入を指示され、男性は和歌山市内のコンビニエンスストアでビットキャッシュを購入。佐々木が送ってきたＵＲＬから５回にわたりビットキャッシュのＩＤを入力し、計１６万３０００円分をだまし取られてしまった。
いつまで待っても６億円を受け取れないことから、男性が詐欺に気付き、被害を届け出た。
県警は、特殊詐欺被害防止専用の「ちょっと確認電話」（フリーダイヤル０１２０・５０８・８７８＝これはわなや）を開設しており、「電子マネーを買って番号を送って」「キャッシュカードを渡して」「保険料を還付します」などと言われたら、応じず、すぐに電話するよう呼び掛けている。