和歌山県教育委員会は26日、覚醒剤を使用したとして上富田町の県立特別支援学校の男性介助職員(62)を25日付で免職、密漁をしたとして和歌山市内の県立高校の男性教諭(48)を26日付で戒告の懲戒処分としたと発表した。
県教委によると、男性介助職員は、知人からもらった覚醒剤を車の中で使用し、4月11日に逮捕、28日に覚醒剤取締法違反で起訴された。県教委の聞き取りに対し起訴事実を認め、ムシャクシャした気持ちを落ち着かせるために使用したと説明し、「ばかなことをしてしまい、多くの方に迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。
男性教諭は2月17日深夜、和歌山市加太の海域でタコ1匹とワカメ6・12㌔、ナマコ3匹を採取し、漁業権を侵害したとして、漁業法違反で罰金10万円の略式命令を受けた。
検挙されるまで違法行為との認識はなく、県教委の聞き取りに、「自分の身勝手な考えと無知で迷惑をかけた。反省している」と話しているという。
県教委教職員課の田雅彦課長は「教育に携わる者がこうした行為をしたことは遺憾だ。県の教育に対する信頼回復に向けて全力で取り組む」と陳謝した。
