和歌山県警は5日、旅行中の県内で行方不明になっていたドイツ人大学生の男性が、和歌山市加太の沖合で遺体で発見されたと発表した。
県警によると、死亡が確認されたのはクラウディオ・ヴォルムさん(21)。ヴォルムさんは9月21日に日本を訪れ、東京を観光した後、同30日に県内に入っていたが、10月11日に南海電鉄和歌山市駅付近の防犯カメラに映っていたのを最後に、行方が分からなくなった。家族から相談を受けた県警は同21日にヴォルムさんの写真などを公開し、情報提供を呼びかけていた。
11月1日、同市加太の田倉埼沖で「人があおむけで漂流している」との通報が和歌山海上保安部にあり、同部から連絡を受けた県警が遺体のDNA鑑定を行った結果、ヴォルムさんと確認された。
死亡日時は10月上旬と推定されるが、死因は調査中。目立った外傷はなく、発見時はジーンズを身に着け、上半身に服は着ておらず、靴も履いていなかったという。