今月9日未明、和歌山市の飲食店で指定暴力団神戸山口組傘下組織、紀州連合会の松下功会長(当時50)が暴行され、約2時間後に重症頭部外傷により死亡した事件で、県警組織犯罪対策課は27日、同市元寺町西ノ丁の六代目山口組傘下の倉本組幹部、鈴木充容疑者(54)ら男7人を傷害致死容疑で逮捕した。
同課によると、鈴木容疑者以外に逮捕されたのは、同幹部の坂上浩二(49)=同市有本=、高正憲(50)=大阪市=、杉原聡志(53)=橋本市高野口町=と、同組員の末村裕(43)=大阪府寝屋川市=、竹原光徳(40)=和歌山市元寺町西ノ丁=、粟田健司(48)=同=の6容疑者。
7人は10月9日午前0時50分ごろから午前1時5分ごろまでの間、同市北ノ新地分銅丁の飲食店で、知人男性3人と酒を飲んでいた松下会長と口論になり、集団暴行を企て、店内やその周辺で松下会長の顔を蹴るなどの暴行を加え、死亡させた疑い。知人男性らも軽傷を負った。同課は7人の容疑の認否を明らかにしていない。
事件発生後に、関係者への事情聴取や防犯カメラの映像解析などから7人の関与を割り出した。県警は、今回の事件が個人のトラブルか組織の対立かなど、調べを進めている。