Quantcast
Channel: 事件・事故 | わかやま新報
Viewing all articles
Browse latest Browse all 481

精神疾患の娘殺害で猶予判決 和歌山地裁

$
0
0

 和歌山市内でことし4月、ロープで長女(当時39歳)の首を絞めて殺害したとして殺人罪に問われていた同市太田の元会社員、向井英治被告(67)の裁判員裁判の判決が21日、和歌山地裁であり、検察側が懲役5年を求刑していたのに対し、浅見健次郎裁判長は懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。

 判決によると、向井被告は4月12日午前2時30分ごろ、長女が暮らすアパートの駐車場に止めた車の中で、ロープで長女の首を絞めて殺害した。

 浅見裁判長は判決理由で「ロープで首を絞め、頸部を圧追するなど、犯行は悪質」としながらも、「被告と妻は平成12年ごろから摂食障害や境界性人格障害を患った長女のために長期間病院に通院させるなど、被害者のために大きな精神的・経済的負担を負った。長期にわたって長女から暴力を受けており、負担は限界に達していたと考えられる」と指摘。さらに「犯行前に強制入院や警察への相談も可能だったと考えられるが、それらを考慮しても犯行は短絡的とは言えない」と述べ、「被告は反省がうかがわれ、前科がなく、再犯の恐れもない」とした。

 判決を受けて向井被告の妻(67)は「執行猶予がついたことに感謝しています。これから娘の分も一生懸命生きていきたい」と話した。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 481

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>