ことし２月、和歌山市内の路上で高齢女性のかばんをひったくり、けがをさせたとして、県警捜査一課などの合同捜査班は４日、県外の３人の男女を強盗致傷容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、住居不定の無職、藤原誠（３７）、兵庫県明石市の無職、川本裕（３５）、その妻で東京都八王子市の飲食店従業員、川本和華子（２１）の３容疑者。
同課によると、３人はことし２月２７日午前１０時５０分ごろ、和歌山市堀止西の道路上を歩いていた女性（８１）の後ろから軽乗用車で近づき、左肩にかけていた現金約５万円が入った手提げかばんをひったくり、転倒させて、女性の両手や左ひじにすり傷などを負わせた疑い。
藤原、川本裕の両容疑者は３月７日、同様の容疑で兵庫県警に逮捕されており、合同捜査班が関連を調べて今回の逮捕に至った。
藤原、川本裕の両容疑者は「ひったくりをしたことは認めるが、けがをさせるつもりはなかった」と容疑の一部を否認。川本和華子容疑者は「私がやったことではない」と容疑を否認しているという。
和歌山市内では２月２７日午前中に、この他、相次いで高齢者を狙ったひったくり事件が２件確認されており、県警は関連についても調べている。