和歌山県和歌山市内で25日から26日にかけて、80代の高齢者が現金各200万円をだまし取られるオレオレ詐欺事件が2件相次いで発生した。
和歌山北署によると、25日午前8時ごろから午後にかけて、市内の男性宅に息子を名乗る電話があり、「未公開株でもうけたが、違法なことをしたので警察に捕まってしまう。弁護士に相談したら解決には200万円必要と言われた」などと持ち掛けられ、午後5時ごろに指定された自宅近くの公園前の路上で、受け取りに来た男に現金を手渡した。
男は年齢20歳代、小太りで黒っぽいスーツを身に着け、黒のリュックを所持していたという。
和歌山西署管内では、26日午前11時ごろ、女性宅に息子を名乗る男から「友人と一緒に株を買ったが失敗した。午後3時までに200万円を入金しなければ裁判になる」などと電話があり、約1時間後、自宅付近の路上に現れたキムラを名乗る男に現金を手渡した。
キムラは、年齢30歳代、身長約160㌢、小太りで黒髪、グレーのジャンパーやメガネを着用していたという。
問題解決のために現金が必要と持ち掛け、他人が受け取りに来るのは典型的なオレオレ詐欺の手口であり、両署は、こうした電話があればすぐに近くの警察署へ相談するよう呼び掛けている。