和歌山県紀の川市貴志川町岸宮の民家で4月、住民の建設会社役員の男(当時52)と、その母親(同77)の遺体が発見された事件について、岩出署は12日、男が母親を殺害した後に自殺したとして、容疑者死亡のまま男を殺人容疑で和歌山地方検察庁に書類送検した。
同署によると、男は4月10日午後ごろ、自宅で母親の鼻をふさぐか首を圧迫して窒息させ、殺害した疑い。その後、首をつって自殺したとみられる。2人の遺体は同11日夜に発見され、母親は寝室のベッドで仰向けになった状態、男はクローゼットの中でハンガーパイプに結んだひもで首をつった状態だった。
同署が遺体の解剖など捜査を行った結果、第三者の介在がみられなかったことや、母親の体から男のDNAが検出されたことなどから、男による殺人事件と断定した。