有田振興局が発注した初島漁港(有田市管理)の防波堤に関する工事で不適正な支出があった問題で、和歌山県は12日、工事を担当した同振興局建設部の男性副主査(32)を虚偽公文書作成などの疑いで湯浅警察署へ告発したと発表した。
この問題では、副主査(32)が監督として携わった2件の工事が未竣工にもかかわらず業者に約5500万円を支払い、その過程で書類の改ざんや偽造が判明していた。
県は今月2日、調査結果と再発防止策を公表。告発の準備を進め、虚偽公文書作成・同行使と有印私文書偽造・同行使の疑いで告発した。