飼育していた和歌山県産のブランド鶏肉「紀州うめどり」約16万羽に餌をやらずに衰弱死させたとして、県警は17日、有田養鶏農業協同組合(有田川町)代表理事、平松重人容疑者(62)を動物愛護法違反(虐待)容疑で逮捕した。県警によると、平松容疑者は「虐待するつもりはなかった」と容疑を否認しているという。
平松容疑者は昨年12月からことし2月ごろにかけて、組合が運営する三つの農場で、鶏に餌をやらずに衰弱させるなどの虐待をした疑い。県によると、鶏はほぼ全滅したという。
同組合は昨年12月に経営破綻。鶏舎内には鶏の死骸が放置され、腐敗やふんの悪臭がひどく近隣住民から苦情が相次いでいた。県はことし3月、死骸を処理する行政代執行で鶏が死んでいるのを確認した上で、県警に告発していた。