パソコンのウイルス除去の名目で電子マネーをだまし取る特殊詐欺被害が、26~28日に和歌山市内で2件、相次いで発生した。
和歌山西署によると、26日午後4時ごろ、市内の70代男性がパソコンを起動させた際、「パソコンがウイルスに感染しました」などのメッセージと電話番号が表示され、電話をかけたところ、片言の日本語を話す男から修理代金として電子マネーを購入するよう言われた。
男性はコンビニエンスストアで電子マネーのカードを5回にわたり計12枚(53万円分)購入し、カードに記されたアルファベットなどを伝え、全額をだまし取られた。
和歌山北署でも同様の被害を把握。同署によると、28日午後7時30分ごろ、市内の男性(69)がパソコンの画面でウイルス感染のメッセージを見て、表示された電話番号に連絡したところ、片言の日本語を話す女から、コンビニで電子マネーのカードを購入するよう持ち掛けられ、計4万5000円分を購入した。
その後、女から最初に購入した3万円分が読み取れないと言われ、交換するために訪れたコンビニで店員が不審に思い、同署に通報した。3万円分は引き出されておらず、被害は1万5000円分だった。