新型コロナウイルスの影響で収入が減少した個人事業者を支援する国の持続化給付金をだまし取ったとして、海南署は12日、海南市野上新のアルバイト、海部裕介容疑者(28)を詐欺容疑で逮捕した。同給付金の不正受給による逮捕者は和歌山県内で初めて。
同署によると、海部容疑者は7月2日、同給付金の給付要件を満たしていないにもかかわらず、建設業を営む個人事業主を装い、売上が半減しているなどと虚偽の内容でオンライン申請を行い、同給付金100万円をだまし取った疑い。
海部容疑者が同給付金を不正受給しているとの匿名の情報提供があり、同署が捜査していた。海部容疑者は容疑を認めているという。
同署は、海部容疑者に不正な申請を促した指南役がいるとみて、さらに捜査している。