自社の工場敷地内に産業廃棄物を不法投棄したとして、和歌山県警生活環境課と御坊署は22日、コンクリート製品の製造・販売業、㈱セイシン(由良町里)の代表取締役、丸山克也容疑者(64)=御坊市島=ら4人を廃棄物処理法違反容疑で逮捕した。県警は4人の認否を明らかにしていない。
同課によると、逮捕されたのは他に、同社工場長の梅本昌吾(36)=有田市辻堂=、同社運転手の松本政章(48)=御坊市島=、建設作業員の服部充伸(51)=紀の川市貴志川町国主=の3容疑者。
4人は共謀して2020年1月ごろから4月ごろの間、日高町志賀の同社工場敷地内に、生コンクリートを運んだミキサー車の洗浄水などから出る汚泥「コンクリートスラッジ」約3・84㌧と、家屋改築に伴う木くずなどを土中に埋め、不法投棄した疑い。県警は22年7月に告発状を受理し、捜査を進めていた。
県警が投棄を確認した工場敷地内の10㍍四方ほどの土地では、掘った穴にコンクリートスラッジを入れ、その上から厚さ約20㌢のコンクリートを流し、整地されていた。木くずは、丸山容疑者が所有する和歌山市内の家屋のリフォームの際に出たものとみられている。
県警は、他にも同様の不法投棄がなかったかを含め、調べを進めている。