４日午前１１時４０分ごろ、和歌山市布施屋の県道和歌山打田線で、普通乗用車同士が正面衝突する事故が発生した。一方の運転者、同市布施屋の男性（８２）は同市内の病院に搬送されたが、腹部を強打するなどして約３時間後に腸間膜損傷による出血性ショックで死亡。さらに女性１人が重体、女性２人が重軽傷を負い、いずれも同市内の病院へ搬送された。
和歌山東署と市消防局によると、現場は川辺橋南詰交差点の西方約１・２㌔で、片側１車線の県道。東進していた男性運転の車と、西進していた河内長野市の女性（３７）運転の車が衝突した。男性の車に同乗していた妻（８３）は腹腔内出血が疑われる重体で、ドクターヘリで搬送された。
西進していた女性の車は男性運転の車を避けるために左にハンドルを切ったが衝突し、堤防へ転落。運転していた女性は胸部と右肩の打撲、同乗していた母親（６４）は右側ろっ骨骨折や腰部打撲の重傷を負った。
路面の痕跡や目撃者の情報から、男性運転の車がセンターラインを越えた疑いがあるとして、同署が詳しい事故原因を調べている。