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Channel: 事件・事故 | わかやま新報
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磯和えからノロ検出 御坊市の集団食中毒

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御坊市立の4幼稚園、6小学校、5中学校(日高川町との組合立含む)で発生した集団食中毒で、県は1日、1月25日の給食のメニューの一つ「磯和え」からノロウイルスを検出したと発表した。

県によると、同市立給食センターが同日に調理した給食のうち磯和え3検体、塩ちゃんこ5検体を検査し、磯和え1検体からノロウイルスが見つかった。

また、同センターの全調理従事者27人の便を検査したところ、同日の給食を食べた10人(うち有症者9人)からノロウイルスを検出した。汚染経路は県が調査している。

確認された有症者は当初719人とされていたが、1月30日現在で804人に増えている。

同市教育委員会は、1月27日から休園・休校としてきた15園校を2日から再開した。給食を調理する同センターは10日まで営業停止処分となっており、当面は弁当を持参するよう求めている。


空き巣被害3200万円 容疑80件の男を送検

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近畿2府2県で空き巣などを繰り返したとして、岩出署などは10日、大阪府松原市の中古車販売業、東野博文容疑者(54)=窃盗罪などで公判中=について、計80件の窃盗・窃盗未遂の犯行を裏付け、和歌山区検に送致し、捜査を終結したと発表した。

同署によると、東野容疑者は平成27年8月13日ごろから28年9月19日までの間、和歌山、兵庫、京都、大阪の4府県内で、留守中の民家に侵入し、現金や貴金属などの窃盗を繰り返した容疑が持たれている。窃盗は66件、窃盗未遂は14件に上り、被害総額は約3220万円(うち現金は約2145万円)。

昨年9月20日に東野容疑者を逮捕し、取り調べなどから余罪が浮上。盗んだ貴金属は現金に換えていたとみられ、「生活費や旅行に使った」と容疑を認めているという。

ひったくり等11件 容疑の少年2人を送検

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昨年11月に和歌山市で発生した連続窃盗事件について和歌山東署は15日、逮捕した同市内の18歳と19歳の少年の強盗致傷や窃盗など11件の容疑を裏付け、和歌山地検に最終送致したと発表した。2人はいずれも容疑を認めているという。

同署によると、2人は昨年11月13日から30日までの間、同市内で、夜間に歩行中や自転車で走行中の被害者から、手提げかばんをひったくるなどの犯行を繰り返していた疑い。うち1件は、被害者の高齢女性が転倒し、けがをしたことから強盗致傷事件として捜査を進めていた。

被害総額は41万7763円相当(現金約16万5000円、物品被害25万2763円相当)。11件のうち強盗致傷1件、窃盗(ひったくり)7件(うち未遂2件)は2人で犯行を行い、窃盗(万引、自転車盗)2件、占有離脱物横領1件は18歳の少年が単独で行っていたという。

侵入、窃盗など77件容疑 有本の男を送検

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 和歌山東署は20日、和歌山市有本の無職、柴博容疑者(62)を、住居侵入と窃盗など77件の容疑で立件し、和歌山地検に最終送致して捜査を終結したと発表した。柴容疑者は全事件について容疑を認め、「生活に困ってやった」と話しているという。

 同署によると、柴容疑者は平成22年4月ごろから28年10月ごろまでの間、同市内で窃盗などを繰り返し、432万1370円相当(現金約40万9202円、物品391万2168円相当)を盗んだ疑い。主に深夜から未明にかけて一般民家や倉庫などに侵入し、現金や時計、食料品の他、敷地内からプロパンガスのボンベや自転車、自動車の車内から現金や物品を盗んでいたとみられる。

 昨年10月25日、同年8月に自宅近くの民家に止めてあった軽乗用車の窓ガラスを割り、ドライブレコーダーなどを盗んだ疑いで同署が逮捕。家宅捜索を行ったところ、盗難品が多数発見されたことから、裏付け捜査を進めていた。

GPS波浪計が爆発 点検中の男性2人死傷

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21日午後2時40分ごろ、和歌山市西浜の岸壁で、陸に揚げて点検中の「全地球測位システム(GPS)波浪観測ブイ」(高さ約15㍍、直径5㍍、円筒形)の内部で爆発が起こり、作業中だった日立造船㈱社員の石田俊宏さん(31)が全身やけどにより死亡し、別の男性社員(28)も顔にやけどを負う重傷で、同市内の病院に搬送された。

和歌山西署や国土交通省和歌山港湾事務所などによると、事故現場は同市中央卸売市場の南西約500㍍付近の和歌山下津港内。波浪計は、同省が白浜町沖約17㌔に設置していたが、バッテリーの電圧に不具合が生じたため、昨年12月に陸揚げし、製造メーカーである同社が同日から調査を始めたばかりだった。

作業は、死傷した2人を含む5人で実施し、石田さんが内部のバッテリー室の扉を開けたところ爆発したという。

現場で救出活動を見守っていた付近の男性会社員は「すごいサイレンの音がしたので、びっくりして来た。爆発音などは聞こえなかった」と話していた。

警察や消防などが事故原因の究明を進めている。

爆発があったブイで救出活動を行う消防隊員ら

爆発があったブイで救出活動を行う消防隊員ら

林死刑囚が特別抗告 裁判官忌避棄却で

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平成10年に和歌山市園部の夏祭り会場で発生した毒物カレー事件で、再審請求中の林眞須美死刑囚(55)が、担当する裁判官3人の交代を求めた「裁判官忌避(きひ)申立」について、林死刑囚の弁護団は22日、最高裁判所に21日付で特別抗告を申し立てたことを明らかにした。

裁判官忌避の申し立ては、林死刑囚が和歌山地裁にことし1月16日付で行ったが、同20日に地裁は申し立ての却下を決定。弁護団は同25日に大阪高裁に即時抗告の申し立てを行ったが、高裁は地裁の判断を支持し、2月15日に即時抗告を棄却した。

今回の最高裁への申し立て書では「新規にして明白な証拠である河合潤教授(林死刑囚の有罪の根拠となったヒ素を再鑑定した)を証人請求しているにもかかわらず、何らの正当な理由を示すことなく、これを採用しない」とし、「憲法が定める刑事司法に関する規範に違反しており、これは『不公平な裁判をする虞(おそれ)があるとき』に該当する」などとして、高裁決定の破棄と、忌避申し立てを認めるよう求めている。

和歌山市で連続強盗致傷 犯人ら車で逃走

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 27日午前10時50分ごろから11時5分ごろにかけて、和歌山西署と和歌山北署の両管内で、路上で高齢の女性が狙われるひったくり事件が3件(未遂1件含む)発生した。被害を受けた女性はいずれも事件時に転倒させられ、顔などに軽い擦り傷を負った。県警は強盗致傷容疑で、逃走した車両の行方を追っている。

 和歌山西署管内では10時50分ごろ、和歌山市堀止西の市道を東に向かって歩いていた女性(81)が、左肘付近に掛けていた現金5万円入りの財布などが入った手提げかばんを、左後方から近づいてきた車に乗った何者かに強奪された。

 和歌山北署管内では11時ごろ、同市北島の国道26号の歩道で女性(79)が立ち止まっていたところ、北進の車が女性を通り過ぎた付近で停車。1人の男が車を降りて女性に近づき、かばんをつかんで奪おうとしたが、女性が抵抗したため男は諦め、車に乗って逃走した。

 11時5分ごろには、同市島橋東ノ丁の路上を東に歩いていた女性(77)が、後ろから来た車に追い抜きざまに、現金6000円が入ったかばんを奪われた。

 和歌山北署が得た目撃情報では、犯行に使用された車は白っぽい軽乗用車で、2人組の犯行とみられている。

15分間に相次いだ事件の現場

15分間に相次いだ事件の現場

無修正DVD所持容疑 販売店経営者逮捕

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和歌山東署は2月28日、和歌山市有本のDVD販売店「Shop Lovely」経営、阪井弘容疑者(74)を、わいせつ電磁的記録記録媒体有償頒布目的所持容疑で現行犯逮捕した。

同署によると、阪井容疑者は同日午後10時50分ごろ、同市畑屋敷袋町の同店で、有償販売目的で、無修正アダルトDVDを所持していた疑い。昨年3月ごろに情報提供があり、内偵捜査を進めていた。容疑を認めているという。

同署は、同店から約1万5000枚のDVDを押収。違法品の販売実態や金の流れなどを調べている。


警官かたる詐欺860万円被害 紀の川市

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岩出署は2月28日、紀の川市在住の70代女性が特殊詐欺の被害に遭い、現金860万円をだまし取られたと発表した。

同署によると、2月27日正午ごろ、女性宅に県警の「エンドウ」を名乗る男から、「犯罪があって金融機関の店長を含む犯人を逮捕した。あなたの貯金を保護する必要がある」などと電話があった。さらに、口座名などを聞き出した上、孫の結婚費用として銀行で現金を下ろすよう伝え、860万円を引き出させたという。

出金後、県警の「ノムラ」と名乗る女から出金を確認する電話があり、引き出したことを伝えた。午後10時ごろ、県警の「イシカワ」と名乗る男に自宅で現金を手渡した。

翌28日午前10時30分ごろ、「ノムラ」を名乗る女から電話で「まだ320万円必要」と言われ、不審に思った女性は同署に届け出た。

ことし、同署管内で特殊詐欺被害が発生したのは今回が初めて。同署は「全く事件に関与していない人から、警察が現金を預かることはない。そういう電話があった際は相談してほしい」と呼び掛けている。

100万円詐欺被害 健康保険の返金名目

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 和歌山東署は2日、和歌山市在住の70代女性が、市役所職員らをかたった還付金名目の特殊詐欺で、現金約100万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、同日午前10時30分ごろ、女性宅に市役所健康保険課や金融機関の職員を名乗る男らから電話があり、「健康保険の過払い金があります。払い戻し手続きをするために、ATM(現金自動預払機)コーナーへ行ってください」と言われ、指定の場所で、言われるままにATMを操作したところ、犯人側の銀行口座に現金を振り込んでしまったという。その後、金融機関から「不審な取り引きがある」との連絡を受け、被害に気付いた。

 同署は「ATMで還付金を返金するという電話は全て詐欺です」と、注意を呼び掛けている。

千枚通しで脅す 容疑の和歌山市職員逮捕

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同僚の後輩を殴るなどしたとして、和歌山西署は5日、和歌山市水道局管路整備課技術副主査、林克芳容疑者(34)=東大阪市吉田=を逮捕した。

同署によると、林容疑者は昨年9月下旬から先月にかけて、後輩の市職員の男性(24)の腕を拳で殴ったり、両手で突き飛ばしたりする暴行を加えた疑い。ことし2月中旬には、男性の脇腹近くに千枚通しを突き付け、「耳の穴に刺して聞こえやんようにしたろか」などと、凶器を示して脅迫もしたとしている。

先月末に男性から届け出があった。林容疑者は容疑を認めているという。

男性は体調を崩して休養中。市の担当者は「まずは当事者に事実を確認し、その後に処分について決める」と話している。

罪状否認一転認める 紀の川市小5殺害事件

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紀の川市後田(しれだ)の住宅地で平成27年2月、紀の川市立名手小学校5年生の森田都史君(当時11)が、胸などをナタのような刃物で刺され、殺害された事件の第1回裁判員裁判(浅見健次郎裁判長)が6日、和歌山地裁で開かれ、殺人と銃刀法違反の罪に問われている同市の無職、中村桜洲被告(24)は、午前中の罪状認否で「僕はやっていない」と起訴内容をいったんは全面否認したが、その後、一転して認めた。

中村被告は、眼鏡をかけ、黒のはんてんのような上着、黒のスエットズボン、サンダルという姿で入廷。逮捕時には丸刈りだった髪は、前髪が鼻まで、後ろ髪は肩まで伸びていた。法廷でうつむくことはなく前を向いていたが、時折、口に空気を含み、頬を膨らませる仕草をする場面もあった。

検察官が起訴状を朗読している最中には、左右の足に体重を交互にかけ、途中、手や足を落ち着かない様子で動かしていた。起訴状の朗読を聞き終え、浅見裁判長から起訴内容について問われた中村被告は「内容は分かった」としながらも、「違います。全部違います。僕はやっていない。やっていない」と、起訴内容を否認した。

中村被告の発言は、弁護士と事前に確認していたものとは違っていたとみられ、弁護側はすぐに浅見裁判長に30分程度の休廷を要求。中村被告と弁護士の打ち合わせが長引き、結局、午前中は休廷となった。

午後に裁判が再開されると、再び罪状認否を確認された中村被告は、一転して「認めます」と述べた。

凄惨な事件の真実を中村被告の口から聞きたいと、和歌山地裁前には、59の一般傍聴席を求めて、朝から約260人が集まり、抽選が行われた。

傍聴券を求めて並んでいた和歌山市内の70代の男性は「大変な事件だったので、興味があった。良くも悪くも、どんな育てられ方をしたのか知りたかった」と話していた。

判決は今月28日に言い渡される。

審理の争点は量刑に 紀の川市小5殺害事件

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紀の川市後田(しれだ)の住宅地で平成27年2月、紀の川市立名手小学校5年生の森田都史君(当時11)が、胸などをナタのような刃物で刺され、殺害された事件の裁判員裁判は6日、殺人と銃刀法違反の罪に問われている同市の無職、中村桜洲被告(24)が、午後の審理で午前中の罪状否認を覆し、起訴内容を認めた。今後は、中村被告の量刑を争点に審理が進む。

午前の審理では、冒頭の罪状認否で、検察側が朗読した起訴内容に対し中村被告は「僕はやっていない」などと一度は否認。弁護側がすぐに休廷を要求し、約5時間後の午後3時すぎに再開後、再び罪状認否を確認されると、中村被告は頭をかきむしりながら「認めます」との言葉を口にした。

冒頭陳述では、中村被告の事件当時の精神状態が、善悪の判断や行動のコントロールが著しく低下する心神耗弱(しんしんこうじゃく)であったとして、検察側と弁護側の双方が一致した。

検察側は殺害の動機について、中村被告は25年10月から26年4月ごろまで勤めていた警備会社を辞めて引きこもりがちとなっていたところ、同年12月ごろから都史君と都史君の兄が、中村被告の自宅近くで棒を持って遊んだり、甲高い声を上げたりしている様子を目にし、自分が2人に見られたことから「自分が嫌がらせを受けている」と感じ、不安を募らせたと指摘。「兄弟のどちらかを殺せば、もう一人もおとなしくなる」と考え、その後に見つけた都史君の殺害につながったとした。

弁護側は、中村被告の事件当時の精神状態について、妄想性障害や統合失調症を発症しており、「病気による間違った認識があった」として、裁判官や裁判員らに量刑の考慮を求めた。

この日は、空き地で中村被告に刺された都史君を発見し、救急車を呼んだ元付近住民への証人尋問が行われ、事件直前に、自宅周辺で遊ぶ都史君と、2本のナタのような刃物を持った中村容疑者を目撃していたことが証言された。

凶器はネットで購入 紀の川市小5殺害事件

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 紀の川市後田(しれだ)の住宅地で平成27年2月、同市立名手小学校5年生の森田都史君(当時11)が、胸などを刃物で刺され、殺害された事件の裁判員裁判は7日、2日目が行われ、検察側は証拠調べで、殺人と銃刀法違反の罪に問われている同市の無職、中村桜洲被告(24)が殺害に使ったとされる凶器の物証や、インターネット通販で購入した証拠書類を提出した。

 検察側によると、中村被告は、県警の家宅捜索で押収された3本の凶器をネット通販大手のアマゾンで購入。そのうち、殺害に使ったとされる刃物「コールドスチール社製コピスマチェット」の他、「オンタリオ社製マチェット」も購入していたことを明らかにした。検察から、全長66㌢、刃体48・2㌢のコピスマチェットの実物を示された中村被告は、「僕のです」と所持を認めた。

 同日の証人尋問では、元大学教授の中村被告の父親が証言台に立ち、幼少から明るく育ってきた中村被告が、高校を留年して中退したころから、暴力的な言葉や行動が目立つようになってきたことを話した。また、中村被告が20歳のころ、ささいなことで口論になり、その後に背後から包丁の柄で殴られたことがあったことも証言した。

 中村被告が平成26年4月と5月に凶器を購入し、所持していたことについては、購入から相当の時間が経過した後に存在を知ったが、「興味本位で自制があるだろうと、取り上げなかった」と振り返った。一方で、包丁などを長時間とぐなど、当時は不審に感じなかったものの、刃物に対して執着する様子があったことを明かした。

 中村被告は逮捕後の精神鑑定で、妄想性障害や統合失調症の発症を指摘されているが、家族は当時、異常な精神状態とは受け止めず、警察への相談や精神科の受診などもしていなかった。

 父親は、都史君家族への被害賠償の意味で1000万円を弁護士に預けていることを明かした。

 次回公判は9日に行われる予定。

無断充電で書類送検 松坂県議が辞職表明

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広川町の温泉施設の駐車場で自家用車を許可なく充電し、窃盗未遂の容疑で和歌山地検に書類送検された松坂英樹県議(55)=共産党、有田郡=は8日、浅井修一郎県議会議長に辞職願を提出した。

松坂議員は2月12日午後6時半ごろ、広川町の温泉施設駐車場のコンセントから自家用のハイブリッド車を充電したところ、ブレーカーが落ち、施設の自動販売機などが停電した。「以前にフロントで許可を得て充電したことがあり、今回は必要ないと思った」と松坂議員は説明したが、同施設側は「これまでに充電するとの断りを入れられた従業員はいない」と話し、湯浅署は7日付で松坂議員を送検した。

8日、県庁で記者会見した松坂議員は「充電は利用料の一部という甘い考えがあった。辞職することで政治家としての責任を取りたい。今後のことは全く考えていない」と述べた。また、約3年にわたり、和歌山市の議員会館で40回程度、秋葉山公園県民水泳場の駐車場で6回、民間の有料駐車場で4回、各施設の正式な許可を得ることなく自家用車の充電を行ったことも明らかにした。

会見に同席した共産党県委員会の下角力委員長は「責任を取りたいとする本人の意思を尊重した」と話した。

松坂議員は平成15年の県議選で初当選し、現在4期目。議員辞職は、15日に再開される本会議の審議を経て、許可される見通し。


中3から母親に暴力 紀の川市小5殺害事件

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平成27年2月、紀の川市後田(しれだ)の住宅地で、同市立名手小学校5年生の森田都史君(当時11)が、胸などを刃物で刺され、殺害された事件の裁判員裁判(浅見健次郎裁判長)は3日目の9日、殺人と銃刀法違反の罪に問われている同市の無職、中村桜洲被告(24)の母親への証人尋問が行われ、中村被告が中学3年生のころから、母親に対して暴力を振るうようになったことや、凶器の刃物の存在を知っていながら、取り上げられなかったことを証言した。

母親は、中村被告から最初に暴力を受けた経緯を、「朝、起きてこないので、起こした時に肋骨付近をたたかれた」と話し、検察側の指摘で、「眼鏡の上からたたかれて鼻血が出た」とも証言した。

また、中村被告はいら立つと母親に対して「死ね、死ね」と暴言を吐くようになり、そのころから、会話も少なくなったと振り返った。

凶器となった大型の刃物3本の存在については、知っていたものの「怒り出すと思ったから取り上げなかった」と説明し、今回の事件につながるとは予想もしなかったと述べた。

遺族は極刑求める 紀の川市小5殺害事件

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平成27年2月、紀の川市後田(しれだ)の住宅地で同市立名手小学校5年生の森田都史君(当時11)が殺害された事件の裁判員裁判(浅見健次郎裁判長)は3日目の9日午後、都史君の父親への証人尋問が行われ、殺人と銃刀法違反の罪に問われている中村桜洲被告(24)について、「反省の色が感じられない。極刑(死刑)にしてほしい」と語った。被告人質問では、起訴内容を当初否認し、一転して認めた中村被告が、再び事件への関与を認めない異例の事態となった。

父親への証人尋問によると、都史君は野球が好きだったが、ゴルフを教えると楽しそうに熱中。事件後に学校から受け取った、新学年で使う予定だった自己紹介カードの将来の夢の欄に「ゴルフのプロ」と記載されていたことを質問されると、父親は「私の思いを分かっていてくれたと知り、涙が止まらなかった」と振り返り、愛情を注いだ息子の死を悔んだ。

証人尋問の最中、中村被告は、これまでの公判中と変わった様子はなく、椅子に座り、前や下を向きながら、右足を小刻みに揺らし、時間がたつのを待つような様子だった。

被告人質問では、冒頭に弁護人から事件への関与を確認された中村被告は、両手を広げるしぐさをしながら認めず、弁護人が休廷を要求する場面があり、法廷内は騒然となった。その後に再開された審理でも、事件への関与について、中村被告が「答えたくない」と話したため再び休廷となり、この日の審理はそのまま終了した。

和歌山市の集合住宅で男女3人死傷 殺人か

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11日午後3時25分ごろ、和歌山市出水の集合住宅で、「近所の男の人が包丁で刺された」と110番通報があり、住人の男性(68)が重傷を負い、71歳と79歳の女性が死亡する事件があった。和歌山東署が殺人容疑での立件も視野に捜査を進めている。

同署によると、署員が通報で駆け付けると、夫婦でこの集合住宅に住む男性が左脇腹を刺されて大けがをしており、男性宅では、同じ集合住宅の隣に夫婦で暮らす大樹花子さん(71)が、胸に包丁が刺さった状態で、うつ伏せに座り込むように倒れているのが見つかった。大樹さんは搬送先の病院で約1時間40分後に死亡が確認された。

さらに同日午後6時15分ごろには、男性宅の向かいの部屋で一人暮らしをしている菅田民子さん(79)宅を訪ねた知人が、室内で首に電気コードを巻き付けられ、うつぶせで倒れている菅田さんを発見し、現場の捜査員に届け出た。菅田さんは病院に搬送され、約1時間40分後に死亡が確認された。

司法解剖の結果、死因は大樹さんが腹腔内臓器損傷、菅田さんが急性窒息と判明した。

刺された男性は事情聴取に対し、大樹さんが包丁を持って男性宅に現れ、「一緒に死んでくれ」などと言って切りつけてきたと話しているという。同署は死亡した女性2人の関連などを調べ、事件の解明を進める。

事件現場は、JR和歌山駅から東に約800㍍の閑静な住宅街。近くに住む女性によると、大樹さん夫妻と男性夫妻は古くからこの集合住宅に住み、仲が良く、トラブルなどは聞いたことがないという。一人暮らしの菅田さんは、生活に介護が必要な状態だったという。

女性は「大樹さんは(地元に)親しまれ、最近も特に異変は感じなかった」と困惑した様子で話していた。

捜査が行われている事件現場の集合住宅

捜査が行われている事件現場の集合住宅

680万円流用で懲戒免職 海南下津高前事務長

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 海南市立海南下津高校のPTA資金約680万円を私的流用したとして、海南市は13日、同日付で同校前事務長の舟尾公男・野上支所長(59)を懲戒免職処分にしたと発表した。

 市と市教委によると、舟尾支所長は平成26年6月から28年3月末までの間に、同校PTAの資金である定期預金1000万円を無断で解約し、680万4817円を私的流用した。

 昨年9月ごろから現事務長が再三にわたって舟尾支所長に定期預金証書の保管場所を確認してきたが、あいまいな返答が続き、ことし2月にようやく証書を引き継いだ。提出された証書の額面が相違しており、使途不明金の疑いが生じたため、校長に報告し、舟尾支所長から事情を聴取して分かった。

 聴取に対して舟尾支所長は「生活費が苦しかった」とし、自宅改修や自家用車、家電製品の購入などにPTA資金を使用したことを認めたという。ことし2月28日に流用した全額が返済され、市は刑事告訴をしない方針としている。

 不祥事について、神出政巳市長は「公務員としてあるまじき行為。職責の重要性に対する認識を改めて認識させるとともに、管理体制の一層の強化に取り組み、信頼の回復に努めてまいります」とコメント。また市教委は13日付で、監督責任などを問い、同校校長を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分、現事務長に文書訓告を行った。

不祥事について会見する神出市長

不祥事について会見する神出市長

林死刑囚の裁判官忌避 最高裁が申立棄却

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 平成10年に和歌山市園部の夏祭り会場で発生した毒物カレー事件で、再審請求中の林眞須美死刑囚(55)が、担当する裁判官3人の交代を求めた「裁判官忌避(きひ)申立」について、林死刑囚の弁護団は13日、最高裁判所への特別抗告が棄却されたことを明らかにした。棄却は7日付。

 林死刑囚の弁護団は、「新規にして明白な証拠である河合潤教授(林死刑囚の有罪の根拠となったヒ素を再鑑定した人物)を証人請求しているにもかかわらず、何らの正当な理由を示すことなく、これを採用しない」とし、「憲法が定める刑事司法に関する規範に違反しており、これは『不公平な裁判をする虞(おそれ)があるとき』に該当する」と主張していた。

 最高裁判所第一小法廷(小池裕裁判長)は、棄却理由について「各抗告の趣意はいずれも、憲法違反という点を含め、実質は単なる法令違反、事実誤認の主張であって、抗告理由に当たらない」とした。

 裁判官忌避の申し立ては、林死刑囚が和歌山地裁にことし1月16日に行ったが、同20日に地裁が申し立ての却下を決定。弁護団は同25日に大阪高裁に即時抗告の申し立てを行ったが、高裁が2月15日に棄却決定したことから同月21日に最高裁への特別抗告を申し立てていた。

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