前線を伴った低気圧による影響で25日未明から明け方にかけ、和歌山県内各地は大雨に見舞われた。海南市内では重根、小松原で最大時間雨量45㍉を記録。和歌山市の友ヶ島で最大瞬間風速26・9㍍を観測した。県によると、被害は確認されていないという。
午前4時15分に和歌山市、海南市、橋本市で発令された大雨警報は、6時1分に解除。10時現在、県内全域で強風・波浪注意報が発令中となっている。
県は警報発令と同時に、本庁や海草、伊都振興局管内に風水害などの警戒体制を発令。本庁33人、振興局59人の計92人を配備し、6時30分に解除した。
JR西日本和歌山支社によると、大雨の影響で和歌山線の五条―橋本間で一時運転を見合わせた。午前4時ごろ、五条駅に設置している雨量計が規制値(時間雨量25㍉)に達したためで、始発から運転を見合わせ、線路の点検を行った後、9時50分に運転を再開した。上下線の8本が運休、7本が部分運休し、9本に最大44分の遅れが発生し、通勤など約4030人の足に影響した。