SNSのなりすましを利用して女子学生にストーカー行為をしたとして、和歌山県立医科大学は28日、薬学部の40代の男性教授を停職3カ月の懲戒処分とした。
同大によると、男性教授は9月から10月にかけて、SNSで架空の薬学部の女子学生になりすまし、同学部の特定の女子学生に対し、「いつも見ているよ」「見張っているよ」などと行動を監視していると思わせるメッセージを複数回送信した。
今の居場所を尋ねるメッセージのやりとりの後、その場所に男性教授が現われ、会話の中にSNSでやり取りした内容があったため、女子学生はなりすましに気付いたという。
被害を受けた学生から事情を聞いた友人が薬学部の女性教員に相談し、問題が発覚。同大の調査に男性教授は、なりすましとストーカー行為を認めた。
管理監督責任として、薬学部長も訓告の処分を受けた。
男性教授は同日付で退職願を出したという。