和歌山東署は2日、和歌山市の70代の女性が現金1903万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると、12月6日午前10時45分ごろ、女性の携帯電話にタチバナと名乗る男から「他府県に住む90歳以上の男性が県内の老人ホームに入るため、あなたの名義を貸してほしい」などと電話があり、女性が了承。
その後、国税局職員や弁護士をかたる男などから女性に繰り返し連絡があり、「あなたが入所することになっている」「入所予定の男性が1000万円の小切手を用意しているが、小切手は使えないので現金が必要。現金は戻ってくる」「キャンセルはできないので、あなたがお金を支払う必要がある」「名義貸しは犯罪になる」などと言葉巧みにだまされ、同7日から29日までの間に複数回にわたり、現金合計1900万円を宅配便で送付した他、指示された口座に3万円を振り込んでしまった。
女性は親戚に話をしたことで詐欺被害に気付き、同署に届け出たという。